ステゴサウルスはジュラ紀の後期、約1億5,500~1億5,000年頃に生息していた植物性の恐竜です。
その大きさは7~9mほどといわれており、剣竜の中では特に大きい恐竜とされています。
またステゴサウルスは数ある恐竜の中でも有名で、属としても知名度が高いといえます。

体の特徴

剣竜類は化石がまとまって発見させるケースが多く、そのことから群れで生活していたのではないかと考えられています。
ステゴサウルスの由来は屋根の覆われたトカゲで、これは完全な標本がなかった時代に、亀の甲羅のような背中の恐竜と考えられていたのが理由です。
日本語に剣竜類という言葉がありますが、実際には剣竜類はステゴサウルスのみを指します。
現在は背中に板状の骨が複数存在する形状だと分かっており、亀の甲羅とは全く異なることが判明しています。
体・生態特徴は形や大きさが異なる板が背中に、互い違いに並んでいる点が挙げられます。
背中の板には、かつて存在していたと思われる血管の跡が残っています。
このことから、板は体温調節の機能を有していたのではないかという説が有力です。

従来は肉食恐竜に対する武器、防具の説も存在していましたが、武器にしても防具にしても強度に乏しいことから、現在は有力ではなくなっています。
研究が進んだ現代では、仲間がお互いを認識する為のものという説が有力になりました。
ちなみに武器は尻尾で、4本のスパイクが生えていることが根拠です。
防具は喉の骨片で、装甲板のように見えることからこの説が有力視されています。
体の大きさに対して頭が小さいですが、脳は何とくるみくらいの大きさです。
脳のサイズが小さいこと、脊髄が通る背中に空洞があることから、脳を補うもう1つの脳があるという説が存在していました。
しかし脳が小さいからといって知能が低いとは限りませんし、知能の程度については現在も詳しくは分かっていないので、更なる研究待ちとなっています。

食べ物種類

草食のステゴサウルスは食べ物も気になるところですが、イメージ通り草や枝、木のみなどを食べていたと考えられます。
恐竜というと体が大きく、凶暴な肉食のイメージが強いですが、草食なので性格は大人しかったといえるでしょう。

特徴

全盛期はあちらこちらで群れで行動する集団が見られたと思われますが、残念ながら他の恐竜と同様に絶滅してしまいました。
絶滅の原因は主食の減少で、何らかの理由で植物が減少してしまい、十分な栄養が摂れなくなったことが、絶滅の引き金になったと思われます。